2015年04月21日

「疑いによる抑止」の限界

イラク戦争開戦3周年(3月20日)を前にして発行さ
れた米軍の報告書の内容が明らかとなり、3月15日の「産
経新聞」が伝えている。この中で興味あることは、イラクの
フセイン大統領(当時)は当初、アメリカよりもイスラ工ル
の攻撃を恐れていたらしく、それを避けるために大a破壊兵
器く生物化学兵器や核兵器)の存在を喫昧にすることで「疑
いによる抑止](deterrence by doubt)を意図していたと
いうことだ。ただし、これはイラク戦争開始以前の2002
年前半までのことで、同年後半以降は、国連の調査に協力し
て大量破壊兵器が存在しないことを証明しようとしたが、「イ
ラクが嘘をついていないと納得させることは難しかった」と
いう。ノラリクラリの不誠実な対応にイスラ工ルに対する戦
略的な意図があったとしても、外交には誠実さが重要という
ことだろう。

この報告書でもうーつ興味があるのは、フセイン大統領は、
アメUJ力は自国を攻撃しないだろうと楽観していて、万一攻
撃されても米軍を撃退できると考えていたらしいことだ。ア
メリカが攻撃しない理由は、イラクに権益をもつ□シアとフ
ランスの反対が強いと考えていたからだが、米軍に勝てると
考えた理由はよく分からない。多分、都市でのゲリラ戦は自
国こ有利と考え、戦争の長期化によって、米国内の反戦気運が
高まることを期待していたのかもしれない。

このような報告書の分析が細部まで正しいかどうかは不明
だが、「戦争は“誤算”によっても起こる」という点は心に
とどめておくべきだろう。フセイン氏は、アメリカの意図を
大きく読み間違っていたからだ。振り返ってみれば、大東亜
戦争開戦時には、日本に大きな誤算があったし、朝鮮戦争や
べトナム戦争の時にはアメリカ側にそれがあった。また、湾
岸戦争には、イラク側に大きな誤算があったことが分かって
いる(誤算の内容は省略)。誤算とは、不正確な認識が原因
で計画が思い通りに行かないことであるから、一種の“迷い”
とも言える。
posted by コウベビューティーのナノエモリエントジェル at 11:50| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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